企業側が採用活動をする際に意識すべきことは様々ありますが、その中でも「採用サイト」を持つことはとても重要なことです。
採用サイトとは、求職者に向けて自社の取り組みを発信するためのWEBサイトのことです。また企業サイト(コーポレートサイト)と混同しがちですが、大きな違いはサイトを発信する相手、つまりは「ターゲット」です。
企業サイトでは、商品を購入するための消費者、取引のある顧客企業が情報を得るためにアクセスすることを想定した情報の発信となります。一方で、採用サイトは学生や転職希望者などの求職者です。
ターゲットが違えば、発信する内容、表現、デザインイメージなど全てが変わります。つまり、求人を1人でも必要としているのであれば採用サイトは必要です。
採用ページを通して企業の姿、理念、求める人材像をきちんと掲載し、入社前に企業について理解を深めてもらえるような内容を心がけましょう。
求職サイト「en」によると、求職者の7割が採用サイト・採用ページを閲覧しているという情報が報告されています。(参照:partners.en-japan.com)
求職者(転職活動者)が企業ホームページ内の採用ページを確認する理由は、
・企業がどの分野を強化し、どういった人材を必要としているのかを把握したい。
・求められているスキルと自身のスキルがマッチしている部分を知りたい。
・仕事の詳細を知りたい。(入社後、思い描いていた仕事内容と違ったと後悔したくない)
・採用情報を見て福利厚生等の内容を確認しておきたい。
以上のことから採用ページでは「詳しい仕事内容や1日の流れ」「会社の風土や雰囲気、働く人たちの様子」などの詳細をしっかりと発信することが重要です。また、求職者が知りたい情報を得られやすい構成であること、見やすいデザインを心がけることも必要です。
採用サイトを制作する際には、どのような求職者を募集するのか「目的」と「役割」を明確に定義します。例えば、新卒採用をする場合は就職活動をしている学生に向けて、仕事内容や魅力、実際に働くイメージができるような内容にする必要があります。一方で中途採用の場合は、社会人経験がある人に向けた内容ですので、キャリアアップのイメージができるような情報を記載するなどの工夫が大切です。
自社が運用する採用サイトであれば、知って欲しい情報を可能な限り掲載できますし、常に最新の情報を更新することもできます。そのため、企業イメージも良く、信頼性できる企業であることがアピールできます。
採用サイトは、単なる求人情報の提供だけでなく、企業の魅力を伝え、理想の人材を効率的に獲得するための強力なツールです。採用活動の成功に向けて、企業の価値を最大限に発信しましょう。